ITエンジニアのスキルアップ
「コミュニケーション力を上げる»Part1」
こんにちは。株式会社オイコスの小田美奈子です。
「こちらが依頼した通りに相手に伝わっていなかった」「相手が満足している
と思っていたら、実は不満を持っていた」など、仕事上でコミュニケーション
の行き違いによってうまくいかないことは度々ありますよね。私にも経験があ
りますが、皆さんはいかがでしょうか。
PMI(Project Management Institute)の調査によると、プロジェクトマネー
ジャは9割の時間を何らかのコミュニケーションに費やしているそうです。仕
事上のトラブルの大半は、コミュニケーションによるものとも言われている位、
コミュニケーションは仕事を進める上では大切なものですね。
今回は、オイコスの研修の中からコンフリクトマネジメント(協調的問題解決
のためのコミュニケーション講座)を取り上げ、その中からコミュニケーショ
ンのヒントを見ていきます。
コンフリクトとは直訳すると衝突、対立という意味です。システム開発の仕事
のようにチームで行う仕事には多かれ少なかれコンフリクトが発生します。そ
して、このコンフリクトをマネジメントしていくことがヒューマンスキルとし
て求められています。
日本においては、コンフリクトは'避けるべきもの'、'ないほうがよい'と考え
られていますが、PMIでは'あって当たり前'、'有益なもの'としてコンフリク
トを前向きにとらえています。
株式会社オイコスのチーフメンターでコーチング研修や交渉力研修を担当され
ている大坪タカさんにコンフリクトマネジメントのためのポイントを紹介して
もらいました。
コンフリクトマネジメントのためのポイント
【コミュニケーションに関する研修(コンフリクトマネジメント〜協調的問題
解決のためのコミュニケーション講座)では、コンフリクトをマネジメントし
ていく方法、協調的な問題解決につなげていくためのコミュニケーションを学
びます。
コンフリクトマネジメントでのポイントは、その人の主張や要求事項(「立脚
点」といいます)に焦点を当てて解決するのではなく、その裏にあるニーズに
着目して解決をしていくというところにあります。
単純に、立脚点のみで解決しようとすると、力の論理が動き、WIN/LOSEの関係
や妥協で終わってしまうことも多いと思います。
たとえば、立脚点のみだと・・・・
Aさん:「Bさん、一週間以内にこれをやってもらえますか?」
Bさん:「ちょっと今のスケジュールでは厳しいですね。」
Aさん:「そこをなんとかお願いします。」
Bさん:「そんなこといわれても、今の仕事もありますし・・・」
この場合、お互いの立脚点の裏にあるニーズに着目して会話すると次のように
なります。
Aさん:「Bさん、一週間以内にXモジュールの修正をやってもらえますか?」
Bさん:「ちょっと今のスケジュールでは厳しいですね。」
Aさん:「実は、全体のスケジュールを当初どおりにしたいので、遅れそうな
部分を優秀なBさんにお願いしたいのですよ。ところでBさんが厳しいというの
はどういう理由からなのですかね。」
Bさん:「私も担当部分のボリュームが大きいので、それをスケジュール通り
に終わらすのが優先なんですよ。」
このように自分のニーズを開示し、相手のニーズを探っていくと違った展開に
なっていきます。
そして、お互いのニーズを満たすには・・・という問題の再定義をすることで、
立脚点からニーズに焦点を転換していきます。
Aさん:「では、全体のスケジュールを遅らせずに、かつBさんの仕事もスケ
ジュールどおりにする方法を一緒に考えてもらえませんか?」
Bさん:「たとえば自分の仕事の一部をCさんにお願いするとか・・・」
まずは、相手の主張の裏側にある目的や理由に焦点を当てることを意識してみ
ることをおすすめします。といっても、実際にやるのは実は容易ではないので
す。やはりトレーニングを受け、そのコツを学ぶことも大切だと思います。
ご興味のある方は、弊社メンターの鈴木有香の書籍をご覧ください。
コンフリクトマネジメントの考え方や基礎がコンパクトにまとまっており、と
てもよくわかりますよ。
『コンフリクト・マネジメント入門〜人と協調し創造的に解決する交渉術』
鈴木 有香(著)
「コンフリクトマネジメント」の研修については、下記をご覧ください。
この記事が、皆様のコミュニケーションを改めて考えるきっかけになると幸い
です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
株式会社オイコス メンター 小田美奈子 プロフィール
1968年生まれ。大学卒業後、食品メーカーで商品開発、情報提供サービス会社でリサーチ業務、契約社員の人事・採用業務、給与体系や就業規則の改定に携わる。1999年より化粧品メーカーのマーケティング部門にて、ユーザーへのグループインタビュー等、各種調査の企画・運営・報告業務に携わる。 2000年春、コーチングの考え方に出会い、「答えはその人の中にある」「その 人の能力や可能性を最大限に発揮するサポートをする」という考え方に魅力 を感じ、学び始める。(株式会社コーチ・トゥエンティワン及びCTIジャパン) 2003年より、特定非営利活動法人日本コーチ協会 東京チャプター(JCAT)の設立に参画し、現在は事務局幹事を務める。 2004年より株式会社日本マンパワーにてキャリアカウンセリングを学ぶ。 2005年に独立し、主に経営者・管理職を対象とした「事業計画の達成」「人材育成」をテーマとした One to oneコーチング、20~30代の会社員を対象とした「キャリア」をテーマとしたキャリアカウン セリング、コーチングやキャリアに関するセミナーや執筆を中心に活動している。
